障がい者枠での雇用について

一般的な状況

がんを罹患したことなどにより、人工肛門を造設、咽頭全摘出した場合などは、身体障害者手帳を取得することができます。

身体障害者手帳を持っている人で、週20時間以上、会社で働ける人は、国が会社に対して障害者を雇用することを義務づけている(障害者雇用促進法)障害者雇用としてカウントされます。

また、障害者雇用でカウントされると、会社はその人の障害にあわせて仕事の内容や指導方法、通院などに配慮をして、障害があっても長く働き続けられるよう合理的配慮の提供が義務づけられています。

よくある困りごと

  • 身体障害者手帳を取得したことを、会社に伝えた方が良いか悩んでいる。
  • 障害者として働きたくない、障害者としてみられたくない。

考え方のポイント

障害(病気・けが)を会社に伝える(開示)、伝えない(非開示)を考える方は多いと思います。どちらにしてもメリットとデメリットがありますので「どのようなに働きたいのか」 「職場からの配慮が必要か」「自分にとってどんな環境が働きやすいか」などの視点で考えはいかがでしょうか。

メリット

  • 病気を隠さないですむ
  • 具合が悪い時に正直に言いやすい
  • 通院日が確保しやすい・仕事内容などの配慮が得やすい
  • 会社内で服薬しやすい など

デメリット

  • 通院日が確保しづらい
  • いつ病気、障害のことが周囲に伝わるか不安になる
  • 他の従業員と同様に多様な仕事や残業を支持されることがある
  • 会社で服薬しづらい
  • 一般求人と比較して求人数が少なく、勤務時間等の労働条件の選択肢も限られている
  • 週20時間未満の求人が少ない

※このページの情報は一般論として記載しています。全ての人に該当しない可能性がありますが、参考情報としていただけましたら幸いです。
(担当:社会保険労務士 石田周平)