がん治療に目途が立ち、貯蓄や保険を検討されている方へ

一般的な状況

がん治療に目途が立ち、転移や再発のリスクに備えるために貯蓄を増やしたいと考えている方、保険の加入を検討される方は多くいらっしゃいます。

よくある困りごと

がん罹患前に十分な保障に入っていなかったため、保険に入りたいが入れないと悩んでいる方がいます。 加入できても商品によっては、保険料が割高だったり、更新時に保険料が上がったりと家計を圧迫することもあり、保険で備えるのがいいのかどうか悩んでいる方がいます。

考え方のポイント

まずは、どのような保障が必要なのかを確認し、検討される商品の告知書の項目を確認してください。なぜなら、告知内容は保険会社によって異なるからです。

一般的に、がんの治療(診察・検査・治療・投薬など)を受けた最後の日から5年以上経過している方は、一般の保険に加入できる可能性がありますし、無理でしたら、「持病があっても入れる保険」を検討しましょう。こちらも告知内容は保険会社によって異なります。 

ただ、「持病があっても入れる保険」は一般の保険よりも保険料が割り高です。 保険で備えるかどうかは、保険料の支払いが家計にとって許容できる範囲なのか、保険料負担に釣り合う保障が確保できるかによります。 家計を圧迫する保険料であれば、加入せず、貯蓄で備えましょう。 貯蓄があれば家計に余裕ができます。

毎月積み立てることができる商品で貯蓄を増やしましょう。

<積立商品の例>

  • 積立定期預金: 少しでも利率が高いネット銀行がオススメです。
  • つみたてNISA: 「少額」「長期」「積立」で資産を形成できます。年間40万円、最長20年間積立てて、運用益は非課税になります。投資信託で積立てますので、将来受け取る金額は運用次第とリスクがありますが、毎月積み立てることで時間の分散ができ、リスクを軽減できます。いつでも必要な時に解約できます。
  • 外貨預金: 米ドルなどの外貨は、日本円の預金金利よりも高い金利で運用できます。ただし、為替リスクがありますので注意が必要です。また、ペイオフ対象外ですので、金融機関が万が一破綻した場合の保護はありません。

金融商品にはそれぞれメリット・デメリットがありますので、ご自分にあった積立方法を選びましょう。


※このページの情報は一般論として記載しています。全ての人に該当しない可能性がありますが、参考情報としていただけましたら幸いです。
(担当:ファイナンシャル・プランナー 渡辺一江)